皆さま こんにちは!
木更津市・君津市・袖ヶ浦市の
外壁塗装専門店 キリンテックです!
先日、屋根の貫板についてご紹介させていただきましたが
「野地板」は皆さんご存じですか?「野地板」も屋根材の一つです。
本日は、この「野地板」についてご紹介していきます。
1.野地板とは?
野地板とは、屋根の下地となる板状の材料です。
垂木の上に張られ、屋根材を固定する役割を果たしています。
1-1.野地板の役割
野地板は主に「厚みが12㎜以上の構造用合板」もしくは「厚みが12㎜以上の杉のバラ板」を使用します。
最近はバラ板が用いれることが少なく、構造用合板は従来のバラ板よりも手間がかからず施工できます。
また野地板は屋根材を固定するだけでなく、以下の役割も果たしています。
- 雨水の浸入を防ぐ
- 屋根の断熱性を向上させる
- 屋根の強度を高める
1-2.野地板のサイズと耐火性能
野地板のサイズは、厚さ12mm~24mm、幅300mm~900mm、長さ1800mm~3600mm程度が一般的です。
耐火性能については、国土交通省の告示で防火性能等級が定められています。野地板には、主に以下の3種類の防火性能等級があります。
- 準防火地域:防火性能等級3
- 防火地域:防火性能等級2
- 特別防火地域:防火性能等級1
野地板を選ぶ際には、使用する屋根材や地域の防火規制に合わせて、適切な耐火性能のものを選び、定期的にメンテナンスを行うことで、屋根を長持ちさせることができます。
2.野地板の寿命とメンテナンス
2-1.野地板の耐用年数と経年変化
野地板の耐用年数は、使用する材料や施工方法、環境条件によって異なりますが、一般的には20~30年程度と言われています。
野地板は、経年によって以下の変化が起こります。
反り:湿気や乾燥の影響で、野地板が反ったり歪んだりすることがあります。
腐食:雨水や湿気によって、野地板が腐食することがあります。
2-2.野地板の腐食の原因と確認方法
野地板の腐食の原因は、主に以下の2つです。
雨漏り:雨漏りによって野地板が濡れ、腐食が進行します。
結露:結露によって野地板が湿り、腐食が進行します。
また野地板の腐食を確認する方法は、以下のとおりです。
屋根裏から確認する:屋根裏から野地板の状態を確認します。腐食があると、黒ずみやカビが発生していることがあります。
2-3.雨漏りによる野地板への影響
雨漏りがあると、野地板が腐食し、以下の被害が発生することがあります。
屋根材の落下:野地板が腐食すると、屋根材を固定する力が弱くなり、落下する危険性があります。
室内への雨漏り:野地板が腐食すると、室内に雨漏りすることがあります。
シロアリの発生:湿った野地板は、シロアリの発生原因となります。
2-4.野地板の寿命を延ばすための対策
野地板の寿命を延ばすためには、以下の対策が有効です。
定期的なメンテナンス:定期的に屋根の点検を行い、雨漏りや腐食などの早期発見・早期対応に努めます。
換気の改善:屋根裏の換気を改善することで、結露の発生を抑えることができます。
防水対策:屋根材や野地板に防水性の高い材料を使用することで、雨水の浸入を防ぐことができます。
3.野地板と屋根葺き替え
3-1.葺き替え工事の目的は野地板の新設
屋根葺き替え工事とは、古い屋根材を撤去し、新しい屋根材を葺き替える工事です。
屋根葺き替え工事の目的は、主に以下の2つです。
屋根材の劣化を補修する:古い屋根材は、経年によって劣化し、雨漏りなどの原因となります。
屋根の断熱性や遮音性を向上させる:新しい屋根材は、断熱性や遮音性に優れたものが多く、快適な住空間を実現できます。
3-2.なぜ古い野地板を残して重ね張りするのか?
屋根葺き替え工事には、「葺き替え」と「重ね張り」の2つの工法があります。
葺き替えは、古い屋根材と野地板をすべて撤去し、新しい屋根材と野地板を新設する工法です。
一方、重ね張りは、古い屋根材を残したまま、その上に新しい屋根材を葺く工法です。
重ね張りは、葺き替えに比べて費用が安く、工期も短いため、近年人気を集めています。
しかし、重ね張りには以下のデメリットがあります。
屋根が重くなる:古い屋根材を残すため、屋根全体の重量が増加します。
野地板の劣化状況によっては施工できない:古い野地板が腐食している場合などは、重ね張りができません。
3-3.野地板張り替えの必要性
野地板は、屋根材を固定する重要な役割を果たしています。野地板が腐食していると、屋根材が落下する危険性があります。
そのため、屋根葺き替え工事を行う際には、野地板の状態を確認し、必要に応じて張り替える必要があります。
野地板張り替えの必要性は、以下のポイントで判断できます。
野地板の腐食:野地板に黒ずみやかびが発生している場合は、腐食している可能性があります。
雨漏り:雨漏りがあると、野地板が腐食する可能性があります。
屋根材の重量:重い屋根材を使用する場合は、野地板を補強する必要があります。
4.野地板に関する豆知識
4-1.野地板の選び方
野地板を選ぶ際には、以下のポイントを考慮する必要があります。
屋根材の種類:屋根材の種類によって、野地板に適した材料や厚みが異なります。
防火性能:防火地域や準防火地域など、地域によって防火性能の基準が定められています。
断熱性能:断熱性の高い野地板を選ぶことで、室内の熱損失を抑えることができます。
コスト:野地板の材料や厚みによって、費用が異なります。
4-2.野地板の施工方法
野地板の施工方法は、以下のとおりです。
1.垂木に野地板を打ち付ける:野地板を垂木に打ち付け、固定します。
2.野地板の継ぎ目を処理する:野地板の継ぎ目には、防水テープやコーキング材を施工して、雨水の浸入を防ぎます。
3.屋根材を葺く:野地板の上に屋根材を葺き、固定します。
4-3.野地板に関するよくある質問
Q.野地板はどのくらいの頻度でメンテナンスが必要ですか?
A.野地板は、屋根材の下にあるため、目視で確認することができません。そのため、定期的に屋根裏から野地板の状態を確認し、必要に応じてメンテナンスを行う必要があります。
Q.野地板が腐食した場合、どのような被害が発生しますか?
A.野地板が腐食すると、雨漏り、屋根材の落下、シロアリの発生等の被害が発生する可能性があります。
Q.野地板の張り替え費用はどのくらいですか?
A.野地板の張り替え費用は、使用する材料や面積、施工方法によって異なりますが、一般的には坪あたり15,000円~20,000円程度です。
5.まとめ
野地板は目に見えない部分ですが、屋根にとって重要な役割を果たしています。
どの建物でも同じですが、野地板に関しても適切なメンテナンスを行うことは重要です。
少しでも気になることがあれば、お気軽にご相談いただけたらと思います。
早期発見、早期対応が建物を大事にするコツです。
キリンテックでは、親身に寄り添った安心・納得・満足の
ご提案をさせていただきます。
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