この記事では「外壁の弾性塗料:袖ヶ浦の冬の微細なひび割れにどう対応するか」について詳しく解説しています。
皆さまこんにちは!
木更津市・君津市・袖ヶ浦市の外壁塗装専門店「キリンテック」です!
「外壁の髪の毛のようなひび割れ(ヘアークラック)が冬になると広がりそうで心配」というお悩みをよく聞きます。
特に寒暖差や海風の影響を受ける袖ヶ浦市では、この微細なひび割れが雨水侵入のリスクを高めるでしょう。
今回は、塗膜が伸びる弾性塗料(だんせいとリョウ)」のメリット・デメリット、湿気対策に必須の透湿性の重要性をプロが解説します。
なぜ袖ヶ浦の家でひび割れが起こりやすいのか?

外壁にひび割れが生じる原因は一つではありません。
特に冬場には、袖ヶ浦の気候特性が影響してひび割れを進行させやすい要因があります。
寒暖差による「建物の伸縮」
外壁材は、一日の日照による温度変化や、冬の夜間と日中の寒暖差によって、常にわずかに伸縮を繰り返しています。
特にサイディングボードなどのパネル状の外壁材は、パネルとパネルのつなぎ目(コーキング)だけでなく、パネル自体にもこの伸縮による負荷がかかります。
この伸縮に塗膜が追従できないと、表面に細かな「ヘアークラック(幅0.3mm未満のひび割れ)」が発生します。
袖ヶ浦の冬は、日中の日差しと朝晩の冷え込みの差が大きくなる日もあり、この伸縮が活発になりがちです。
乾燥と水分の繰り返しによる「負荷の増大」
冬場は空気が乾燥しやすいため、外壁材の水分が奪われて縮もうとする力が働きます。
また、雨が降ればその水分を吸い込み膨張します。
この「乾燥」と「吸水」の繰り返しが、塗膜に大きな負荷をかけ、すでに発生している微細なひび割れを広げてしまう原因となります。
ひび割れは、雨水が侵入する「水の通り道」を作ってしまう危険信号なのです。
弾性塗料の仕組みとひび割れへの対応力

弾性塗料は、通常の塗料と比べて、ひび割れにどのように対応するのでしょうか。
その特徴と効果を解説します。
ゴムのように伸びて「ひび割れをカバー」
弾性塗料の最大の特徴は、塗膜が乾燥した後も高い伸縮性(弾性)を保つことです。
塗膜がゴムのように伸びるため、下地の外壁材にひび割れが生じても、塗膜自体がそのひび割れに合わせて伸縮し、ひび割れを表面に出さないようにカバーしてくれます。
通常の塗料(硬質塗料)では、下地が割れると塗膜も一緒に割れてしまいますが、弾性塗料なら塗膜がバリアの役割を果たし続けるため、水の浸入を効果的に防ぐことができます。
弾性塗料の「メリット」と「デメリット」
メリット:高い防水性とコスト効率
弾性塗料の最大のメリットは、塗膜がゴムのように伸縮し、下地に生じたひび割れを追従してカバーするため、塗膜の破損を防ぎ防水性を維持できる点です。
これにより、水の侵入を効果的に防げます。
また、微細なひび割れに対して大規模な補修(Uカットなど)が不要になる場合があり、結果として工期短縮や補修費用を抑えることにつながるため、コスト効率も優れています。
デメリット:湿気による膨れのリスクと適用制限
弾性塗料の主なデメリットは、塗膜が厚く水を通さないため、壁の内部に湿気を閉じ込めてしまい「塗膜の膨れ」を引き起こすリスクがあることです。
特に湿気の多い袖ヶ浦では注意が必要です。
また、塗膜が柔らかいため、一部の窯業系サイディングなど、外壁材の下地の状態によっては剥がれやすいケースがあり、適用できる建材が限定される上に、一般の塗料より高価になる傾向があります。
弾性塗料を選ぶ際の「プロの診断基準」

弾性塗料を効果的に使うためには、家の外壁材や劣化状況に合っているかを慎重に判断する必要があります。
外壁材と現在の劣化状況を確認する
弾性塗料は、主にモルタル壁など、ひび割れが発生しやすい外壁材に特に有効です。
しかし、窯業系サイディングの劣化が進んでいて、下地が水を吸い込みやすい状態になっている場合は、弾性塗料を塗ると内部の湿気を閉じ込め、逆に「膨れ」のリスクを高めてしまいます。
業者には、「弾性塗料の適用による膨れのリスク」について具体的な説明を求めましょう。
下地の含水率(水分含有量)を正確に測定できる業者を選ぶことが重要です。
湿気対策のための「透湿性」をチェックする
デメリットで触れた通り、弾性塗料を選ぶ際には「透湿性」が非常に重要になります。
近年では、弾性塗料の欠点であった透湿性を高めた「透湿型弾性塗料」も開発されています。
袖ヶ浦のような湿気が懸念される地域では、防水性と伸縮性を保ちながら、壁内の湿気も適度に逃がせる「透湿型」を選ぶのが最も賢明な選択です。
色選びによる「熱吸収」への配慮
弾性塗料は塗膜が柔らかいため、濃い色(黒や濃紺など)を選ぶと、太陽光の熱を吸収しすぎて塗膜の温度が上がりすぎ、塗膜が過度に膨張し、膨れや剥がれの原因になることがあります。
濃い色の塗料を選びたい場合は、遮熱機能を併せ持った弾性塗料を選ぶか、熱を吸収しにくい比較的薄い色を選ぶことがおすすめです。
業者と相談し、色と熱膨張のリスクについて確認しましょう。
まとめ:弾性塗料は「メリットとデメリット」を知って選ぶ

外壁の弾性塗料は、袖ヶ浦の冬の寒暖差で生じる微細なひび割れから家を守る、非常に心強い味方です。
特にひび割れが心配な家には大きなメリットがあります。
しかし、その一方で「湿気を閉じ込めやすい」という大きなデメリットも抱えています。
この特性を理解せず、安易に採用してしまうと、後で塗膜の膨れや剥がれといった別のトラブルにつながりかねません。
あなたの家の外壁材や湿気の状態を正確に把握し、「透湿性を兼ね備えた弾性塗料」を、経験豊富なプロの診断に基づいて選びましょう。
弾性塗料のメリットを最大限に活かし、安心して長く住めるように家を守りましょう。
最後までお読みいただきましてありがとうございます。
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